2023.04.19
地面に埋まったこのプレートをご存じ?武蔵小杉雑学。
今日は武蔵小杉に関する雑学について。
街を歩いていて、地面に埋め込まれたこのプレートを見かけた方はいらっしゃるでしょうか。駅周辺のあちらこちらに埋まっています。
大正14年に制定された川崎市の「市章」が刻印されたこのプレート、実は武蔵小杉のような都市部に多く見られるものなのです。
これは「境界標」というプレートで、敷地の所有者、境界線などを表す役割があるのです。矢印の先端(写真では右下)が境界点であり、川崎市の敷地と民間の土地の境を示しています。
なぜこのプレートが武蔵小杉に多いのか。
それは、武蔵小杉は再開発により市の土地と民間の土地がシームレスになっている場所が多い街なのです。よくわかりませんよね。
写真で見るとわかりやすいかもしれません。一見、何の変哲もないこの歩道も・・・
もともと武蔵小杉は道路や歩道が狭い街でした。今では駅を中心に広く歩きやすい道が目立ちますが、それは公開空地と呼ばれる民間の土地と市の土地の両方を通行・利用できる工夫をしていることが理由なのです。再開発というとタワーマンションや大型商業施設が建つというイメージを持つ方は多いと思いますが、実は周辺の道路やオープンスペースを拡張したりする役割もあるのです。
皆さんがいつも通る道にもこのプレートがあるかも。気にしながら街を見渡すと、少し違った景色が見えてくるかもしれません。